[メイン2] GM : 【第二章①】 浸食3点
楽屋に侵入したあなたは、管弦楽団のメンバーらしき姿を見る。管弦楽団のメンバーは皆、うつろな目をして自分自身の体を刃物や楽器で傷つけていた。その異様な光景にあなたは一歩、後ずさりをする。
虚ろな目が一斉にこちらを見つめ、くぐもった声が喉から漏れ出す。
「彼のヴァイオリンは死で出来ている」
あなたはそのまま楽屋の扉を閉め、骸骨溢れるロビーへ戻ってくる。
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[メイン2] GM : 夏彦が楽屋へこっそり侵入すると……。

[メイン2] 夏彦 : 「無事に入り込めたが……」

[メイン2] GM : そこには、最初に演奏していた管弦楽団のメンバーらしき姿が。

[メイン2] GM : そして、それぞれ虚ろな目をしながら、自分達の体を刃物で。

[メイン2] 夏彦 : 「これは────」

[メイン2] GM : ズッ。ズッ。

[メイン2] GM : ひたすら傷つけていた。

[メイン2] 夏彦 : その光景に思わず後ずさりする

[メイン2] GM : 床に、ぼたぼたと血が広がっていく。

[メイン2] GM : 後ずさる夏彦の足を追うように、血の池が広がる。

[メイン2] 夏彦 : 「────このことを長慶寺は知っていたのか?」

[メイン2] GM : その疑問に、誰が答えるまでもなく。
自傷する管弦楽団のメンバーらが。

[メイン2] GM : じろり。

[メイン2] GM : 声に反応し、夏彦の方へ向いた。

[メイン2] 夏彦 : 「申し訳ないが───これを一人で止めるのは無理そうだ」
踵を返し部屋を出ようとする

[メイン2] GM : 夏彦がドアノブを握った時、耳に。

[メイン2] GM : 今にも息絶えそうな声で。

[メイン2] 夏彦 : 「!?」

[メイン2] GM : 「──────彼のヴァイオリンは死で出来ている」

[メイン2] GM : ……そしてまた、自傷の音が、夏彦の耳に。

[メイン2] 夏彦 : 「どういう意味──────いや、これ以上ここにいない方がいい」

[メイン2] 夏彦 : そう言い残し、凄惨な光景から目を背け夏彦は部屋を出る。額に大量の冷や汗を流しながら───

[メイン2] 夏彦 :  

[メイン2] 夏彦 :  

[メイン2] 夏彦 :  

[メイン2] ロック : 2b10>=(13-10-3) 破滅判定 (2B10>=0) > 4,10 > 成功数2

[メイン2] ロック : 俺は死なない

[メイン2] メイシア : 2b10>=(10-10-4) 破滅判定 (2B10>=-4) > 3,6 > 成功数2

[メイン2] メイシア : 私の勝ちだ

[メイン2] 雪音クリス : 2b10>=(5-4-0) 破滅判定 (2B10>=1) > 10,3 > 成功数2

[メイン2] 雪音クリス : びくとりー!

[メイン2] 友彦 : 2b10>=(17-10-5) 破滅判定 (2B10>=2) > 10,5 > 成功数2

[メイン2] ロック :  

[メイン2] ロック :  

[メイン2] ロック :  

[メイン2] ロック : 友哉達を遠巻きに、メイシアと一緒にロックは駐車場に向かっている。

[メイン2] ロック : 車を取りにいく。そういったが。

[メイン2] ロック : 「まぁ、口実だよ」

[メイン2] ロック : 「デートのお誘いだ、メイシア」

[メイン2] メイシア : 「あららら……」

[メイン2] ロック : 「俺達はもうあそこにいちゃいけないからな」

[メイン2] メイシア : 「まあ、そうですねえ」

[メイン2] ロック : 「俺達は」

[メイン2] ロック : 「『嘘吐き』だからな」

[メイン2] メイシア : 「あはは……」

[メイン2] メイシア : 「嘘はお嫌いですか?」

[メイン2] ロック : 「生きることが嫌いならもう自殺してるところだ」

[メイン2] ロック : 「……もしかしたら、駿はそうだったのかもな」

[メイン2] メイシア : 「私には分からない感覚です」

[メイン2] メイシア : 「だって正直に生きる方が、息苦しいのに」

[メイン2] ロック : 「同感だ」

[メイン2] ロック : 「だが、それは『自分にも嘘がつける悪党』の理屈だ」

[メイン2] ロック : 「駿は全員だったんだろう」

[メイン2] ロック : 「バンドの名前は『Gazzele』だったときいた」

[メイン2] ロック : 「草食動物の名前で有名だが、これにはもう一つスラングがある」

[メイン2] メイシア : 「お聞かせいただいても?」

[メイン2] ロック : 「勿論、これのスラングは――」

[メイン2] ロック : 「――『厳しい試練』だ」

[メイン2] メイシア : 「はあ、『試練』」

[メイン2] ロック : 自らの音楽が家族に認められず、勘当した一人のミュージシャン。

[メイン2] ロック : それが、そうなってでも音楽家であり続けた理由。

[メイン2] ロック : 「実はアイツをへし折るための札はもう一枚あった」

[メイン2] ロック : 「それをアンタにやってもらうつもりだったんだが……穏便に済んでよかったな」

[メイン2] メイシア : 「あららら……」

[メイン2] メイシア : 「まあでも、これって私、美しい結末ですから。嫌いじゃないのでね。よかったです」

[メイン2] ロック : 「へぇ、意外だな」

[メイン2] ロック : 「『そんな事に興味はない』と思ってたよ」

[メイン2] メイシア : 「『興味ないから』ですよ」

[メイン2] ロック : 「なるほど」

[メイン2] ロック : 苦笑を漏らす。

[メイン2] ロック : 「なら、道理だ」

[メイン2] メイシア : 「自分の登場しない舞台って、楽しいですもんね」

[メイン2] メイシア : 「だから、今回は本当に素晴らしかった」

[メイン2] メイシア : 「ロックさん、貴方の舞台は本当に」

[メイン2] メイシア : 笑う。冷たくも作り物でない笑いは珍しかった。

[メイン2] メイシア : 「本当に英雄みたいで」

[メイン2] ロック : その言葉に、ロックは自嘲の笑みを漏らし。

[メイン2] ロック : 「そいつは人殺しの別名だからな」

[メイン2] ロック : 「『悪党』には似合いかもな」

[メイン2] ロック : 「死者が跋扈する、死の舞踏」

[メイン2] ロック : 「そこに俺やお前が導かれたが」

[メイン2] ロック : 「……一番手の駿が『降りた』んだ」

[メイン2] ロック : 「死人はここらで一緒に退場しよう。というわけでだ」

[メイン2] メイシア : 「はいはい」

[メイン2] ロック : 「友哉の起訴書類をまとめたい、使わずに済むなら一番なんだが」

[メイン2] ロック : 「アイツがもし『贖罪』や『断罪』を望むなら、このままじゃ警察の手にはあまる」

[メイン2] ロック : 死体がないのに死体遺棄はもう成立しない。

[メイン2] メイシア : 「なるほど……」

[メイン2] ロック : 「『悪党』の手が欲しい仕事だ、付き合ってくれないか?」

[メイン2] メイシア : 「是非に是非に」

[メイン2] メイシア : 「貴方のお手際をお見せしていた堕胎ところです」

[メイン2] メイシア : 「……これって報酬、貰ってよろしいんですか?」

[メイン2] ロック : 「勿論」

[メイン2] メイシア : 「では一つ」

[メイン2] メイシア : 「コンサートホールで貴方は数々の推理を披露しました」

[メイン2] メイシア : 「一つ一つ、確実に的を射ていて……事実、貴方の考えは何一つとして間違っていなかった」

[メイン2] メイシア : 憧れますね、ひと一息置く。

[メイン2] メイシア : 「ただ」

[メイン2] メイシア : 「その推理の全部……」

[メイン2] メイシア : 「やはり何一つ、根拠が無かったのです」

[メイン2] ロック : ニヤリと笑う。

[メイン2] ロック : 「バレてたか」

[メイン2] ロック : そう、これは全部『らしいこと』をいって煙に巻いただけ。

[メイン2] ロック : だからこそ。

[メイン2] ロック : 「面白い『博打』だったろ?」

[メイン2] メイシア : 「まさにジャックポットでしたからねえ」

[メイン2] メイシア : 「あはは……そういうことでしたら、もう私から聞きたいことは何もありません」

[メイン2] ロック : 申し訳なさそうに笑って。

[メイン2] ロック : 「だから、あの二人に任せたんだ」

[メイン2] ロック : 「『大嘘吐き』じゃあ、今の友哉の隣にいるのは……」

[メイン2] ロック :  

[メイン2] ロック :  

[メイン2] ロック : 「駿に、悪いからな」

[メイン2] ロック :  

[メイン2] ロック :